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Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド
リリース7.0
E05165-01
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データ・ストアのインプレース・アップグレードの実行

既存のデータ・ストアを、外部形式にエクスポートせずにアップグレードするには、インプレース・アップグレードを実行します。インプレース・アップグレードを実行するには、すべてのアプリケーションをデータ・ストアから切断し、データ・ストアを共有メモリーからアンロードする必要があります。

データ・ストアのアンロード

TimesTenデータ・ストアは、アプリケーションまたはTimesTenエージェント(キャッシュ・エージェントやレプリケーション・エージェントなど)が接続している間は共有メモリーにロードされたままです。また、ttAdminユーティリティを使用してデータ・ストアのRAMポリシーを変更した場合は、アプリケーションまたはエージェントが接続していなくても、データ・ストアは共有メモリーに保持されます。( 『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』のttAdminに関する項を参照してください。)データ・ストアをアンロードするには、次の手順を実行します。

  1. すべてのアプリケーションをデータ・ストアから切断します。
  2. この例では、データ・ストアoriginalは、以前のリリースからのデータ・ストアです。データ・ストアupgradeは、新しいリリースのデータ・ストアです。レプリケーションを開始している場合、データ・ストアのレプリケーションを中断し、次のコマンドを使用して、メモリーからアンロードするデータ・ストアのレプリケーションを停止します。
  3. ttRepAdmin -receiver -name upgrade -state pause original

    ttRepAdmin -receiver -name original -state pause upgrade

    ttAdmin -repStop upgrade

  4. データ・ストアのキャッシュ・エージェントを起動している場合は、次のコマンドを使用してキャッシュ・エージェントを停止します。
  5. ttAdmin -cacheStop upgrade

  6. RAMポリシーがデータ・ストアのアンロードを許可するかを確認します。RAMポリシーがmanualに設定されている場合は、次のコマンドを使用してデータ・ストアをアンロードします。
  7. ttAdmin -ramUnload upgrade

    RAMポリシーがalwaysまたはinUseに設定されている場合は、manualに変更します。RAMポリシーがinUseであり、猶予期間が設定されている場合は、猶予期間に0(ゼロ)を設定するか、または猶予期間に設定した時間が経過するまで待機します。

  8. ttStatusユーティリティを使用して、データ・ストアがメモリーからアンロードされたことを確認します。( 『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』のttStatusに関する項を参照してください。)

TimesTenの新しいパッチ・リリースへの移行

データ・ストアに同時接続されるすべてのアプリケーションは、同じメジャー・リリースのTimesTen ODBCドライバと直接リンクする必要があります。パッチ・リリースが異なるTimesTenデータ・ストアは、構造的には同等または同じです。たとえば、リリース7.0.10.0.0から7.0.20.0.0へのアップグレードでは、既存のデータ・ストアを移行する必要はありません。ただし、新しいメジャー・リリースまたはマイナー・リリースのインストール時には、アプリケーションを切断し、TimesTenデーモンを停止する必要があります。これらの手順を明示的に実行していない場合は、以前のリリースのTimesTenデーモン・プロセスが停止され、事実上すべてのアプリケーションがデータ・ストアから切断されます。アップグレードの準備として、TimesTenをアップグレードする前に、すべてのデータ・ストアがメモリーからアンロードされていることを確認します。

データ・ストアをメモリーからアンロードする手順については、「データ・ストアのアンロード」を参照してください。